Roland MOBILE-AC レビュー:アコギ弾き語り救世主となるか?
Roland MOBILE-AC は、コンパクトながらパワフルなアコースティックギター用ステレオアンプです。持ち運びやすさと高音質を両立しており、自宅練習はもちろん、路上ライブや小規模なライブハウスでの使用にも適しています。実際に数ヶ月間使用してみて、その魅力と注意点が見えてきましたので、詳しくレビューしていきます。
スペック
- ブランド: BOSS(Roland)
- サイズ: 幅280mm × 奥行き108mm × 高さ177mm
- 重量: 2.5kg
- 特徴: 小型軽量、ステレオアンプ
- 価格: 22,000円(Amazon価格、変動あり)
外観と使いやすさ
MOBILE-AC は、非常にコンパクトで軽量です。片手で軽々と持ち運べます。シンプルなデザインで、操作も簡単。ボリューム、トーン、コーラスのエフェクト調整、リバーブ調整のツマミがある程度で、直感的に操作できます。背面には、ギターインプット、マイクインプット、AUXインプット、ヘッドホン端子があります。AUXインプットがあるので、スマホや音楽プレイヤーを接続して、音楽を再生しながらギターを弾くことも可能です。
サウンド
アコースティックギターのサウンドをクリアに、そして自然に再生してくれます。ステレオアンプなので、広がりのあるサウンドを楽しむことができます。特にコーラスエフェクトは、アコースティックギターのサウンドに深みを与えてくれます。リバーブも搭載されており、より豊かなサウンドを作り出すことが可能です。出力は小さいながらも、自宅での練習や小規模なライブハウスでの演奏には十分な音量です。
実体験レビュー:路上ライブでの使用感
実際に何度か路上ライブで使用してみました。電源は電池駆動なので、場所を選ばずに演奏できるのが大きなメリットです。音量も、路上ライブで十分な音量を確保できました。また、マイクインプットがあるので、弾き語りをする際に便利です。観客からも「音が綺麗だね」と言われることが多く、サウンド面でも満足しています。ただし、電池の消耗がやや早いのが難点です。単3電池6本で、連続使用時間は最大15時間とされていますが、実際にはそれよりも短い時間で電池が切れてしまうことがありました。そのため、予備の電池を必ず用意しておく必要があります。
競合製品との比較:YAMAHA THR5Aとの違い
同じくアコースティックギター用アンプとして人気のある YAMAHA THR5A と比較してみました。THR5A は、アンプシミュレーター機能を搭載しており、様々なアンプのサウンドを再現できるのが特徴です。一方、MOBILE-AC は、アコースティックギターのサウンドを忠実に再現することに特化しています。そのため、アンプシミュレーター機能が必要ない場合は、MOBILE-AC の方が適していると言えるでしょう。また、THR5A は AC アダプターでのみ駆動しますが、MOBILE-AC は電池駆動も可能なため、より持ち運びやすく、場所を選ばずに使用できます。
メリット・デメリット
メリット
- コンパクトで軽量
- 高音質
- 電池駆動可能
- 操作が簡単
- ステレオサウンド
デメリット
- 電池の消耗がやや早い
- アンプシミュレーター機能はない
こんな人におすすめ
- アコースティックギターの弾き語りをする人
- 自宅練習用のアンプを探している人
- 路上ライブや小規模なライブハウスで演奏する人
- 持ち運びやすいアンプを探している人
まとめ
Roland MOBILE-AC は、コンパクトながらパワフルなアコースティックギター用ステレオアンプです。持ち運びやすさと高音質を両立しており、自宅練習はもちろん、路上ライブや小規模なライブハウスでの使用にも適しています。電池の消耗がやや早いというデメリットはありますが、それを補って余りある魅力があります。アコギ弾き語りをする全ての人におすすめできるアンプです。