BOSS GE-7:ギタリスト必携?7バンドEQの実力と限界を徹底レビュー
「BOSS GE-7 Equalizer」は、ギタリストやベーシストなら一度は目にしたことがあるであろう定番の7バンドイコライザーです。 100Hzから6.4kHzまでの周波数帯域を調整でき、音作りはもちろん、ハウリング対策にも使えるという優れもの。 今回は、長年愛用している私が、その実力と弱点を徹底的にレビューします。
1. スペックと概要
まずは、基本的なスペックから見ていきましょう。
- ブランド: BOSS
- モデル: GE-7 Equalizer
- タイプ: 7バンド・グラフィックイコライザー
- 周波数帯域: 100Hz, 200Hz, 400Hz, 800Hz, 1.6kHz, 3.2kHz, 6.4kHz
- コントロール: レベル・コントロール
- 電源: 9V電池またはACアダプター(別売)
- 特徴:
2. 実機レビュー:音作りの可能性は無限大!
実際にGE-7を使ってみて感じたのは、音作りの自由度の高さです。 7つの周波数帯域を調整することで、ギターやベースの音色を劇的に変化させることができます。
例えば、
など、様々な音作りが可能です。
私は、主に以下の用途でGE-7を使用しています。
- ギターソロの時に、中音域をブーストして音抜けを良くする
- アンプの特性に合わせて、音色を微調整する
- ハウリングが発生しやすいライブハウスで、特定の周波数帯域をカットする
特に、アンプの特性を補正する用途では、GE-7は非常に有効です。 例えば、自宅練習用に使っている小型アンプは、どうしても低音が弱くなりがちですが、GE-7で低音をブーストすることで、迫力のあるサウンドにすることができます。
3. 競合製品との比較:MXR 10 Band Graphic EQとの違いは?
イコライザーとして有名な製品に、MXRの「10 Band Graphic EQ」があります。 GE-7と比較すると、MXRの方が調整できる周波数帯域が多いため、より細かい音作りが可能です。
しかし、GE-7の方がコンパクトで、価格も手頃です。 また、GE-7は、BOSSならではの耐久性の高さも魅力です。
| 項目 | BOSS GE-7 | MXR 10 Band Graphic EQ |
|---|---|---|
| 周波数帯域数 | 7 | 10 |
| コントロール | レベル、7バンドEQ | レベル、10バンドEQ |
| サイズ | コンパクト | 大きめ |
| 価格 | 比較的安価 | 比較的高価 |
| 耐久性 | 高い | 比較的高い |
| 音作りの細かさ | 7バンドEQのため、10 Band Graphic EQに劣る | 10バンドEQでより細かく調整可能 |
より細かな音作りをしたいならMXR、手軽さと耐久性を求めるならGE-7を選ぶと良いでしょう。
4. 弱点:ノイズ問題は深刻?
GE-7の最大の弱点は、ノイズが発生しやすいことです。 特に、ブースト量を大きくすると、サーというノイズが目立つようになります。
このノイズ問題は、GE-7の初期モデルから指摘されており、多くのギタリストを悩ませてきました。 対策としては、
- ブースト量を控えめにする
- ノイズゲートを使用する
- 電源環境を整える
などが挙げられますが、完全にノイズを消すことは難しいのが現状です。
私も、GE-7を使用する際には、必ずノイズゲートを併用しています。
5. まとめ:価格と音作りの幅を考えると、やっぱり「買い」!
BOSS GE-7は、ノイズ問題という弱点はあるものの、価格と音作りの幅を考えると、非常に優れたイコライザーです。 特に、これから音作りを始めたいという初心者ギタリストには、おすすめです。
様々なジャンルの音楽に対応できる汎用性の高さも魅力です。 ぜひ、GE-7を使って、自分だけのオリジナルサウンドを探求してみてください。
